元米国労働長官でこの4月にオバマ氏支持を表明した著者ロバート・B・ライシュ氏は、早くからオバマ氏に政策面で助言を与え、政治家として実績の勝るクリントン氏やエドワーズ氏、そして本選での相手となるマケイン氏と互角に戦うための原動力となってきました。先の言葉を引くまでもなく、本書は今後の米国を占う上で最も重要な書籍の一つになると思われます。「チェンジ」を標榜するオバマ氏が実践するであろう将来の処方箋がふんだんに盛り込まれた書籍になっており、好むと好まざるとにかかわらず米国の影響を大きく受ける日本の、各界リーダーの方々にとっても参考となる一冊であると思います。